私たちの研究プロジェクトでは,地域のコンビニはもちろん,介護事業所・医療機関や自治体などと協力しながら,コンビニエンスストアがその可能性をもっと発揮できるような仕組みづくりを進めています.
そのために,Community-Based Participatory Research(地域を基盤にした参加型研究:CBPR)と呼ばれる考え方を参考にしています.
CBPRにおいては,研究者は高齢者やその支援者を観察・分析する第三者的立場にはいません.その人達と一緒になって「パートナー」として研究活動を進め,また,実際にそこで役に立つアクションを行っていきます.
現在は大学の研究者だけでなく,地域の介護サービス事業所の方と協力して研究を立案・実行しており,また,コンビニエンスストアや行政機関などの方にもご協力いただいています.
今後も,私たちと一緒になってプロジェクトを進めてくれるパートナーを募集しています.
研究プロジェクト全体の見取り図を以下に示しました(これは暫定的なものです).
この見取り図を参照しながら,次のような活動を進めています.
①コンビニの効果を検証
活動1-1:「コンビニエンスストア・セーフティステーション活動」アンケートの二次分析
活動1-2:GISを用いたコンビニの近接性と高齢者のADLの関連の分析
②プロセスの明確化
活動2-1:先進的コンビニエンスストアへのインタビュー調査
活動2-2:コンビニが重要な役割を果たしている高齢者についての事例調査
活動2-3:介護事業所に対する質問紙調査・事例調査
④~⑥コミュニティへのアクションと評価
活動6:地域ネットワークを形成するシミュレーションゲームの開発・評価
(見取り図の各要素や各活動の詳細な内容は,今後ブログ形式でご紹介する予定です.)
- Acknowledgement
本プロジェクトは文科省科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)「地域高齢者を支えるコンビニエンスストア:地域包括ケアにおける協働モデルの構築」(課題番号:15K15880,研究代表者:五十嵐歩)を受けて実施しています.